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今年の米作りを振り返って③

 

今年の稲作の反省点その2は2年続けて収量減になったことでしょう。

平均で1俵減、2俵減のところもありました。場所によっては反収が5俵しかないところもあったほどです。ただ昨年はグレーダーが1.7の中米もとれなかったのが今年はとれたこと、これは実入りが悪かったことを指します。

 

来店されるお客様と今年の出来はどうだったかを話すのですが、他のお客様がとれないというなか一人のお客様だけ「今年はとれたよ」とお越しになられたのです。余ったお米を売るために。

なぜとれたのか、そこからヒアリングが始まったのですが、昨年との違いはただ1点。ようりんを使ったことでした。

「会長に使った方がいいよと言われたから使ってみた」そうで「1反歩2袋って言われたけど半分にしたんだ」「他の人はとんにかったのかい?なんだ、じゃあ、もっと使うんだった(笑)」

 

肥料の高騰化でまず真っ先に削られたのはようりんやケイカルなどの土壌改良材でした。ここ2年くらいでだいぶ減った気がします。この方はそれまでも使っていなかったのでようりんの効果を実感できたのでしょう。逆に今まで使っていたのに本数を減らしたり、使わなかった人はさらに収量減となっていました。

 

ようりんだけが収量減の原因ではありませんが、この方がいたことで他の方のデータを調べてみるとようりんの効果を感じられたことは大きな収穫でした。