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今年は不作か、豊作か?

 

先日の台風5号による被害もなく安堵していたところ、今度は台風7号ですか。

上手くよけてくれるといいな~特に風はいらないよ、、、と農家さんの声を代弁しておきます。

今年は出穂が早くすでに稲穂が曲がり始めています。強風にあおられて受粉しないなんてことはなさそうでホッとしました。

 

田んぼを見回った時に稲穂を手にのせて見ていましたが、今年は丈が伸びて穂が長く(=収量があがる)豊作かなと期待を寄せていました。

会長も青空教室をやっている田んぼから稲をもらってきたのですが、長さが20㎝と長めです。

 

 

今年は35℃を超える猛暑日が昨年と違ってより少なく、雨も多くはないものの水不足にはなっていません。田植えの時期をずらしたり、水管理、追肥の時期のアドバイスもあってうまくいったかなと喜んでいましたが、会長の顔は今ひとつさえません。

「今年は豊作じゃないの?」聞いてみたところ「枝梗の数が少ないんだよな。10本以上は欲しいんだ」

 

 

これは11本あるものの

 

 

こちらは9本です。

さらに気になるのは本来6粒あるはずの第一次枝梗がちゃんとできていないということ。

これでさらに第二次枝梗にきちんと実が入っていれば豊作の型となります。

 

今年は茎数が充分にとれない割に背丈が伸びているので倒伏の恐れもあることを農家さんには伝え手はうってありますが、ハテ、倒れるほど実が入ってくれるだろうか?いや、入ってほしいなあ。

 

白未熟粒は出穂後1~20日後までの平均気温が27℃以上で多発(*乳心白粒は籾数過剰・日照不足も要因)とされており、最低気温が25℃前後の日が多い福島は今年も白未熟粒が多発する懸念があります。35℃以上の猛暑日が続いている地域はそもそも稲がデンプンをためる能力が落ちていますので気がかりです。

 

これからの天気次第なので何とも言えませんが、米穀データバンクが出した7月末時点での作況指数は全国平均で101の平年並み。

これをそのまま受け取るべきか、悩ましい所です。