毎年秋季祭礼が終わった後が集荷や検査が最大量になりますが、暑さで早く稲刈りが始まっても今年もいつも通り一番忙しい時期を迎えています。
9月の検査は2等があらかたを占め、やはり今年は高温障害を避けられなかったかと意気消沈していましたが、他の地域からの米も出始め、相変わらず2等が多いものの1等も出始めてきました。
今年よく話題に出る米の等級ですが、よくわからないという話も聞きますので少し解説したいと思います。
農家さんから直接買う方は未検査だったり保有米の袋に入っていて見ることは少ないと思いますが、お店で30kgの玄米を買った時に袋にこのようなハンコが押されているのを見たことがあるのではないでしょうか。
上が1等の印、下が2等の印です。
今年は猛暑の影響で1等の割合が少ないとか、2等・3等では農家の収入が減少して大変だとか報道されていますが、それはこの等級印のことをさしています。(等級検査については前のブログをごらんください)
玄米は等級によって買い入れ価格が変わり、2等は品質が落ちるからなんでしょ?と聞かれますが、それはちょっと違います。
一番の違いはなんと言っても見た目、そして精米した時の歩留まりと言えます。
米屋さんで精米すると色彩選別機である程度白い米が外されますが、その分歩留まりが悪いため(=搗き上がりの量が少ない)袋詰めにするには玄米が多めに必要になります。(米屋さんはたくさん精米しますからね)
買い入れ価格が安くなるのはそのためで、味が悪いためではありません。売っているお米に等級の表示がないのにも納得していただけるのではないでしょうか。
じゃあ、別にはじかなくてもいいんじゃないかと言いたくもなりますが、あまり多いと白い部分に水分が多く入り込み柔らかくなってしまいべちゃっとした感じになるので、米屋さんはその辺のバランスを考えて精米していると言えます。
心配なのは玄米で買われてご自分で精米される場合で、コイン精米機に色彩選別の機能はないので「なんか白いのがたくさんある」となることです。
やっと先日の等級検査で1等が出始まったので今年の新米キャンペーンを始めることができましたが、平年より1等の割合が少ないので、玄米売りをどこまで続けられるか悩んでいます。
もし、当店のネットショップで玄米で買われて白いのが気になるという方は、無料で30kgを精米いたしますのでお申し付けください。
*申し訳ありませんが30kg箱に入らなくなりますので小分けの精米は受け付けておりません。
光合成をたくさんしタンパク質が少ないことで今年は80から90オーバーの過去最高の食味となっています.。
まずは一度お試しください。