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アオミドロに困った その2

 

今年もいまだにアオミドロがすごくてどうしようといった相談が寄せられています。

強い雨にあたると沈むからと言われてそのままにしたら覆いつくさんばかりに増えて、苗が負けそうだとのこと。除草剤は田植え同時処理しているとのことで、アオミドロがあることでよけいに草は生えにくくなっていますが、稲が育たないのは困ります。

 

「昔はなかったのになんでだろう?」

そうですよね。昔は気温も今ほど暑くなく水温も低かったはずです。

1番は日射量が多いことで水温も上がり、アオミドロが光合成して増えやすくなっていることが原因と思われます。気温も年々高くなってますし。水温が20℃を超すと多発します。

 

「他の人の田んぼには無いんだよ?」

まず一つは除草剤の適用雑草にアオミドロが入っているものを使っているかもしれないこと。

あとは、すでに発生初期にアオミドロ用の除草剤をふったかもしれません。アオミドロがあると成分が広がらず除草剤の効き目が悪くなるんです。

また、生活排水が入ったりしていませんか?水や土中の栄養が豊富でも発生しやすくなります。

特に最近は多収米用の肥料を使うとかなりの高窒素となります。

収量を上げるために、ようりんを使うことをお薦めしていましたがそれもリンの過多になっているのかもしれません。

 

「じゃあ、どうすればいい?」

充分な茎数がとれていれば、水を落として中干しに入ることもできますが、まだその時期には早いです。

水が充分に確保できるなら間断灌水を繰り返す手もありますが、それもままならないならアオミドロ用の除草剤を散布してください。

この薬剤は光合成を阻害することで効果を発揮しますから、晴れた日の朝に散布するのがベストです。

ただ、こんな天気なのでそうも言ってられませんから、なるべく早めにお願いします。

 

「水はあった方がいい?」

水を落として散布する薬剤以外は、3cmから5cmの水深はあった方がいいです。

 

「わかった。すぐやるわ。去年は草で今年はアオミドロで~嫌になる」

粒状なので田んぼに入らなければなりませんが、よろしくお願いします。

除草は先手必勝なので、何かあったらすぐお知らせください。