お盆を過ぎるとこの辺りでは白菜などの種まきが始まります。
その際にお客様からご相談いただくことで多いのが「どれがいいの?」ということ。60日だの90日だのいろいろありすぎてわからないとのご相談です。
確かに種は一つの会社だけでも何種類もあって、かつ何社もある。悩むのもごもっともです。
その際は、どういう風に使いたいか特に春先までかこいたいかどうかをお聞きします。
白菜には60日型などの早生種と100日型などの晩生種があります。たくさん作りたいという方には早生種と晩生種をそれぞれお薦めしますが、今は家族も少ないので一袋で充分という方がほとんどです。
白菜は冷涼な気候を好むのですが、早生種は暑さや病気に強く、種まきしてから約2か月ほどで収穫と家庭菜園にはお薦めです。一方、晩生種は育つのがゆっくりで寒さにあたることによって甘みが増し、大型になるものが多いことから長期保管に向いています。
白菜を育てるうえで多い悩みは結球しないということではないでしょうか?
白菜が結球する適温は15℃前後となっているのですが、種まきが早くても遅くても結球しません。
だいたい毎年同じ時期に播種や定植を行っていると思うのですが、なんで今年は結球しないかなあという年は暑い年が多い気がします。暑い年というのは虫も多く食害を受けることによって葉が育たず結球が遅れたりすることがあります。ですので、定植時の殺虫剤は必要ですし、使わない場合は防虫ネットを利用して防除してください。
もう一つは晩生種で種まきが遅くて充分育つ前に寒さがやってきた場合です。
また肥料が多すぎて外側の葉が繁茂した場合や少なすぎて育たなかった場合も同様です。
いずれにしても外側の葉がちょうどよく育たないと結球しません。
こうやって考えると、意外と白菜作りは簡単ではない気がします。
ポットに植えられて発芽した白菜たち。本葉4.5枚になると定植します。
以前は畑に直播して間引きながら育てていましたが、最近の異常気象で難しくなったことからポット蒔きになりました。干ばつで芽が枯れたり、大雨で土が流されたり、年々野菜作りも難しくなっているなと感じています。
出てきた芽を狙うはコオロギたち。ここでも戦いです。