強い雨が降ったかと思うと日が差し始め、田んぼを見に行けばまた雨が降る、そんなころころ天気が変わる1日でした。昨日もここはそれほどでもありませんでしたが、旧市内は激しい雷雨となりガード下などは通行止めになったようです。
田んぼもたくさん水を貯え、水原川の水は濁っていました。
このひと月の天気を振り返ってみると、真夏日から3月下旬の春先の気温まで実に乱高下を繰り返しています。
関東が梅雨入りしたことをうけて、この雨も梅雨なのではないかと思った時もありましたが、梅雨前線がもたらす雨ではないということで梅雨入りの発表はありませんでした。
最近の雨は短時間、そして局地的です。畑に野菜苗を定植してひと月ほど経ちますが、強風や大雨、雹などで被害があったりしてなかなか順調とは言い難いところがあります。
特に厄介なのは病気を引き起こす菌の発育適温は23℃前後のものが多いことで、雨上がりの湿度・気温の高い時に感染が広がっていっています。
これはキュウリの葉っぱですが、土壌中の菌が雨で叩きつけられて葉っぱに移り病気を引き起こしています。
下の葉から感染が広がるので感染した葉は取り除いて殺菌剤を散布しなければなりません。取り除いた葉も感染源になるので畑の外に出し処分することになります。
本来梅雨前のカラッとした陽気なら、多少雨が降ったとしても感染が広がることは少ないのですが、この寒暖差と湿度のせいでキュウリ以外にも玉ねぎやニンニクなどの赤さび病なども発生しています。
また、ナメクジなど湿気を好む虫も発生していますので、よく観察してください。
今日天気雨の降る中、田んぼを見回っていると有機栽培をやっている佐藤さんがアメンボ(という機械)で株間を除草していました。
稲の調子を聞くと、雨や低温のせいで草の生え方も遅いけど稲の成長も思うようでないそうです。有機肥料の効き方は温度と深い関りがあるので、一般栽培の稲との色の違いもはっきりしてきました。
「こんな天気の時にはどれだけ手をかけたかで差が出てくるんでないかい?」
田んぼも畑も収穫するためにどれだけ手間ひまをかけて育てているかを近くで見ていると、天気には勝てないなら少しでも農家さん泣かせの天気にはならないでほしいと願わずにいられません。