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異常気象、今年もか⁈

 

先週末から今週にかけて種まきが最盛期だとお伝えしましたが、いつもお世話になっている岩井さんの種まきが4月11日の午前中行われました。この日も暑い日で、温度計がなくてもハウスの中は汗が出るほど。35℃近くにはなっていたと思います。

ご家族の方やお手伝いの方(先日お邪魔した半沢さんと特別栽培をやっている丹治さん)、そして福島大学の先生と学生さんで種まきが始まりました。

 

育苗箱を置く人、機械に土を入れる人、苗をハウスに運ぶ人、ハウスに苗箱を並べる人。

見事な連携プレーです。

 

 

ふっくらとした種もみ。取材ではひと箱70gと言っていましたが、80gに変更になりました。

 

 

今回もかけ土にはもみ殻燻炭を混ぜてあります。半沢さんと違うのは混ぜる割合で全体の1割ほどです。

 

 

苗箱を並べ終わるとすぐラブシートをかけ乾燥を防ぎます。

 

この日も含めた3日間、福島市は28℃まで気温が上がり初夏の陽気に、しかし、その後急激に気温が下がり冬の陽気となりました。今まで1日の気温差が20℃になることはありましたが、最高気温が28℃から8℃まで下がることは経験がなく、季節で言うと3か月戻ったくらいだそうです。

着るものも半袖からセーターに変わり、寒暖差で体調を崩した方もいるのではないでしょうか。

種もみにとってもあまりいい環境ではなく、昨日岩井さんにお会いして聞いてみたところ、「心配で、心配で何度も見に行ったわ」と言っていました。

現在まだ生えそろうところまでいってはおらず、プールに水が入る1.5葉までは気が抜けません。

 

今年も何件かコシヒカリは出たのに天のつぶは出ないとか、出方がまばらだといった相談が多く寄せられています。苗半生と言われるように丈夫な苗を作れるかどうかでその後が決まるので、農家さんにとっては最初の正念場と言えるでしょう。

 

4月16日現在、高気圧に覆われて天気が回復してきており、もし無風のままなら明日は霜が降りる恐れがあります。今、桃の花が満開の状態で昨年のように霜にやられないか、農家さんの必死な対策が続いています。

どうか、風が吹くか雲が出てきますようにと祈ることしかできません。

満開から100日後に収穫になるという「あかつき」。どうか無事にのりきって収穫の日を迎えられますように。

 

 

お地蔵様のところの桜もあっという間に満開になり散ってしまいました。