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我が家の歳時記ーエビス講

 

やっと残っていた雪も解けたと思ったら、また夜の間に積もりました。しかし、今度は湿った重たい春の雪です。雪かきも重くて大変でした。春も近いなあとふと見たら、なんと雪が飾りのようになっていて思わずパチリ。芸術ですね。

 

さて、今日は旧暦の1月20日。エビス講の日です。

「しっかり働いて来いよ~」と神様をお送りするんだよと教わり、(神様にそんなこと言うのもどうかと思うのですが)尾頭付きの魚に煮物等お膳を作り、朝お供えします。

秋のエビス講は夜お膳を作り、お酒もお供えして神様を「お疲れさまでした」とお迎えします。

 

旧暦というのは、うるう月があったりして太陽暦とはだいぶ違うなと思うのですが、古来日本の気候に合っているというか、昔の人の肌感覚(といいましょうか)は、あながち外れていないと現代においても思うのです。

今日、恵比寿様、大黒様をおまつりし送り出しましたが、だんだん百姓も春の農事の準備に取り掛かりますし、今年は寒い日が続くなと思うと旧暦ではまだ冬だったりします。

 

最近は天候不順で美しい日本の四季が変わりつつありますが、二十四節気、七十二候に表されるように日本人は自然を畏れ、敬い、その恵みに感謝してともに歩んだ民族なのだと思います。

このようなことを思うのは、農業にかかわる商売をしているからなのかもしれませんが、この気持ちを忘れずに今年も過ごしていきたいと思います。