誰だってどうせ炊くなら美味しくご飯を炊きたいものです。
先日テレビ番組でそんな内容を放送していたのでいろいろまとめてみました。
まずは、お米の準備。
お米は精米した時から糠の酸化が始まります。季節によってその進み具合は違うので、お米を美味しく頂ける期間も変わってきます。一般的に夏場で2週間、春と秋は1ヶ月、冬なら1ヶ月半ほどです。
これは常温での話なので、タッパーなどに入れて冷蔵庫の野菜室に入れておけばさらに長持ちします。冷蔵庫に入れるなら密閉容器に入れないとお米の乾燥が進みパサついた食感になりますので注意してくださいね。
特に保管場所でNGなのはシンク下です。意外とシンク下に保管する方が多いのですが、シンク下は温度や湿気があってお米が吸湿してしまい、梅雨時などはカビが生える原因になったりします。
次に、研ぎ方です。
お米は水分を吸収しやすいので、最初に多めに水を入れたらさっとかき混ぜすぐ捨てます。
2回目からはひたひたに水を入れ、かき回すように洗っては水を捨てます。よく白い水が出なくなるまで研ぐ方もいますが、あれは汚れではなくて栄養が逃げているのでそこまで研ぐ必要はありません。特に最近は無洗米が多く(当店のお米もヌカをとるクリーン精米となっています)最初の水を捨てたらあとは1,2回研ぐだけで大丈夫です。
浸水。最近の炊飯器は研いですぐ炊けるので便利ですよね。しかし、ご飯は浸水時間をきちんととった方が美味しく炊き上がります。米粒の中にまで十分に吸水させることで均一に水分を含み、全体がムラなくふっくらとした炊き上がりに。最近は粒が大きめの品種(例えば福島なら天のつぶ)が人気ですのでなおさらです。
夏場なら30分、冬場なら1時間はとりたいところです。
そして、炊飯です。
これは知らなかったなあと感心したのですが、充分吸水させたお米を炊飯器の高速機能で炊く。これによって甘みが増します。しかし、よく考えてみれば昔はガス窯で炊いていて、炊き上がりまでの時間が短くなかったでしょうか?
美味しく炊く極意は沸騰までの時間にあり。そして、充分に蒸らします。
炊飯器での炊き上がりはこの蒸らし時間も含めてですので、合図がなったら素早く蓋を開け、ほぐして蒸気を逃します。
番組でお米をまずくする最大の原因は、炊き上がってもすぐにほぐさずそのまま置くことだと言っていました。
ついついやりがちですよね。
美味しいご飯の炊き方、いかがでしたでしょうか?
高速は時間がない時に使うものだと思っていましたし、つい研いですぐ炊くこともありました。
せっかく美味しいお米を炊飯でダメにするのはもったいない。あれから意識してご飯を炊くようになりました。
前よりもっちりして美味しくなったような気がします。
ぜひやってみてください。