明けましておめでとうございます。
本年もやまろく商店をよろしくお願いいたします。
令和4年がスタートいたしました。
当店の(というか、当家のですが)最初の行事は、夜中の元朝参りから始まります。そして、朝を迎えると
何十年も信仰している神社や観音様へ初もうでに行きます。『家内安全・商売繁盛』ですね。
さて、令和3年を振り返ってみると、昨年も天候不順に悩まされた年でした。今までもありましたが、ふり幅がさらに大きくなった感じがします。春先は今までも寒さ対策が必要でしたが、3度も霜が降ることはありませんでした。特にそれまで暖かく推移していたので果樹の花が早めに開花し、そこを襲うかのように霜が降り大打撃を受けたのは記憶に新しいと思います。稲は田植えが終わってしまえば水の中ですし、何の手も打てません。
ノートを見返してみると、稲の育ち具合も面白くないと書いてありました。
7月3日には熱海で土石流が発生。大きな被害がでました。その後平年より8日早く7月16日に梅雨明け。
この時期田んぼは中干しや追肥など稲の成長や色を見ながら管理していくのですが、早く梅雨明けしたことにより、遅れていた稲の成長が平年並みになりました。そして、8月あたまに台風が通過。
ここは、台風自体の被害はなかったのですが、戻り返しの強風がちょうどコシヒカリの開花にぶつかり不稔モミを発生させ収量を落としました。その後は一転冷夏のような涼しさに。寒くてコタツを出したよと言う農家さんもいたほどです。
そして、この涼しさが枝梗イモチを発生させました。ベテランの農家さんですら話には聞いていたけど見たことがなかったというこの病気。梅雨があけて追肥が効き始めた稲を襲い、さらに収量を落としました。
箱処理剤やソフトシリカを使ったところは広がることはありませんでしたが、SPADで40以上のところはかかりやすいように感じました。そして何より条件さえ揃えばイモチ病は発生するのだと確認することができました。
この地域だけの話で言えば、コシヒカリの収量は1割から2割ほど落ちています。逆にいえば、影響がない品種や地域は豊作であったろうと思います。(実際天のつぶで13俵とった農家さんもいらっしゃいました)
現在ラニーニャ現象の影響で寒い冬となっていますが、今年も気温や風雨は極端に振れる可能性が高く、その対策をどうするのか考えていかねばなりません。
今年も農家さんと共に考え、消費者の方に美味しいお米や野菜をお届けできるよう頑張っていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。