世の中がオリンピックで盛り上がっている時に、当店には有機認証の監査が入っていました。
毎年のことなのでわかってはいるのですが、今年は並行してJGAPの認証取得も進めているのでてんてこ舞い。
暑さも相まって頭の中はヒートアップしていました。しかし、それも昨日で有機認証の監査は一段落、あとは結果を待つのみです。
そんな中毎日通っている道路から半沢さん(ミルキークイーン生産者)の田んぼを見たら「えっ⁈出穂してる!」
慌てて写真を撮りました。
うわあ!花も咲いている。いつの間に?
てことは?大慌てで岩井さんや大竹さんの田んぼに向かいました。
稲は止め葉が出てきて1週間で出穂になります。
先週の福島はとにかく暑かった。連日猛暑日で8月4日には最高気温38.4℃を記録しています。1日の平均気温も25℃台をマークし涼しいと感じたことはありませんでした。この暑さで出穂が早まったのでしょうか。
大竹さんのコシヒカリは穂が揃い始め開花している稲もありました。曲がり始めている稲もあります。
この日台風9号が近づいているとのことだったので、開花とぶつからないといいなと思いました。強風にあおられて受粉がうまくできないこともあるからです。
岩井さんの田んぼに来てみると、、、
一部で出穂が始まっていました。7月26日の時点で幼穂1cm, 8月15日の出穂予定だったのでかなり進んでいます。
天に高くつきあがるように伸びる葉。これが止め葉で14葉め(岩井さんは15葉めもあり)になります。
茎の太さが12㎜から13㎜あるだけあって穂も大きいものが出てきています。
今週中には穂が出揃うことでしょう。そして、晴れた日の午前中に開花となります。
次に同じく有機栽培をやっている佐藤さんの田んぼに行ってみると、穂が出揃っていました。
穂の長さを測ってみると約20㎝。大きな穂です。第一次枝梗に完璧に実が入れば収量が上がります。
これからの最大の敵は、暑さとカメムシになります。
出穂後5日から15日が高温障害が出やすい時期にあたり、日中35℃以上夜間25℃以上ある場合、かけ流し灌水ができるところはやった方がいいと思います。稲は日中光合成で得た栄養を夜ため込むので、夜間の気温が下がらない時は要注意です。
カメムシは年々温暖化の影響で越冬することが多くなり、畦畔の草刈りはもちろん山間地においては薬剤での防除が必要です。有機栽培や特別栽培では使えませんが、適期に防除することが等級を下げない最大のポイントになります。
豊作となるか不作となるか収穫するまでわかりませんが、ちゃんと受粉できれば第一関門クリアです。