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出穂の準備が進んでいます。

 

先週はいろいろと動きのあった1週間でした。

岩井さんが27日に来店されたのでいろいろお話を伺いました。

前回追肥をするかどうかの話をしたのですが、あれから赤いところだけ追肥をしたそうです。

「有機肥料は効き始めるまで時間がかかっから、それがどう結果に出るかなんだよなあ。」

26日に農業センターの方が来られて調査したところ草丈85cmで、岩井さんに言わせると平年並み。幼穂が1cmで8月15日頃出穂予定ではないかとのことでした。通常14葉目が止め葉となるのですが、岩井さんの稲は15葉めが今年も出そうです。

遅れているのではないかと思っていたのに平年並みで、センターの方の話によると会津の方は2.3日早いとのことでした。

 

 

そして29日は指導している方たちを集めて青空講習会がありました。

現在の稲の状態を見るため裂いて幼穂の状態を見ます。幼穂の大きさを測ることでこの稲はいつ頃出穂するかまた追肥をしたらいいかがわかるのです。だいたい止め葉が出てきて1週間で出穂となるのですが、なんと会長が葉齢を1枚数え間違えていたようで中には出穂間近の大きな幼穂が!!

13枚目だと思っていた葉がなんと止め葉だったのです。

その幼穂がこちらです。

 

 

この稲を見てどういうことかがわかる人はあまりいないかもしれません。

この稲の凄さは第一次枝梗が13本もあるということなのです。第一次枝梗とは茎から直接出ている枝のことで

通常コシヒカリは10本から11本しかつきません。第一次枝梗には必ずモミが6粒つきます。そして、第一次枝梗から出る第二次枝梗はコシヒカリはあまり多くありませんがここにもモミはつきます。

つまりこの稲の田んぼは収量が多いということが予想できるのです。

会長はSPADも持って行ったので追肥を指示したようです。全部のモミに栄養がいけば茎数にもよりますが10俵どりも夢ではないかもしれません。

一昨年5俵半しかとれなかったそうですから、とれるかもしれないという喜びは大きいと思います。

この方は特殊な肥料を使った一般栽培ですが、兼業農家さんにとっては倒れず収量も上がるのは何よりではないでしょうか。

 

 

今日田んぼを見に行ってみたら、なんと大竹さんはすでに防鳥糸を張っていました。

「今はあんまり糸を張る人はいないんだけどね。全部の田んぼに防鳥糸を張ったら3万歩歩いたよ。」と苦笑いしていました。

ずっと見て歩くとすでに出穂した稲がありました。「天のつぶ」ではないかと思います。多収タイプの品種なので肥料を切らさないよう作るため青々としています。

稲の花が咲き閉じればまずは一安心。残る心配はどれほど暑くなるのか、昨年のような猛暑にならないよう祈るばかりです。