日曜日。午前中誰か田んぼにいるかなと行ってみたら、大竹さん(転換中有機・特別栽培生産者)が草取りをやっていました。声をかけると「株間の草を取っているんだ」との返事。「何が生えていますか?」と聞いてみると「クログワイとホタルイだね」 「岩井さんは昨日田車かけてたよ」 黙々と作業を続け、午後から通ってもまた同じ田んぼで草取りをしていました。
田車をかけている様子がこちら。田んぼに関する話は電話でお聞きすることにしました。
田んぼには行っていたのですが、直接話を伺うのは久しぶりです。
前回は5月22日に田植えをして5月23日に米ぬかペレットを撒いたところまででした。
「そのあとはどうしたんですか?」との問いに「6月2日に田車かけて6月3日にペレットを撒いたよ」
昨日も田車をかけたということでしたが、有機栽培の田んぼが何枚もあるので、後日栽培管理台帳で確認します。
6月13日に田んぼに行ったときに気になったのが、珍しく表層剝離になっているということでした。
確かに暑い日が続いていたのでアオミドロの発生は多少はあるのですが、表層剥離でしかも風で端に寄せられています。(確か他の田んぼでも見たなあ。除草剤で消したけど)
心配して聞いてみると「いいんだ。あれのおかげで下に草が生えない。今年はワラを分解するための資材を入れているのでガスもわかないし、いつもより草は少ないんでないかな。」
もう一点気になっていることを聞いてみました。
「去年、6月15日の時点で6.4葉め、水深7.5㎝だったのですが、今年生育遅れてないですか?」
「確かに6月10日で5.7葉だったから、今は6葉くらい。水深も5㎝から7㎝だから少し遅いかもな。意外と地温が上がってないのかもしれない」
昨年は30本も茎数の立った田んぼが多数見られ倒伏の心配をしていたのですが、今年はこれで中干に入れるのだろうかというくらいまだまだ茎数がたっていません。この辺りだと6月下旬くらいから7月上旬に落水を始めるのが多いのですがどうでしょうか?その点も聞いてみると「俺は水を落とすのは7月に入ってから。茎数はこれからたつんじゃないか?見違えるようになるから」「数えていないけど目標茎数25に対して今なら8ぐらいあればいいと思うよ」
それから追肥の話になり、昨年は6月に1回、7月に1回だった追肥を今年は時期を変えてみるとのこと。
毎年いろいろなことにチャレンジし続ける精神に感心してしまいます。
「言われてなんてできないよ。やろうと思うからできるんだ」
確かに・・・有機栽培をやっている方たちは、自分から大変な作業をかってやっています。
朝4時から田んぼにいる方、暇を見つけては草取りをやる方、それぞれの哲学がありひたすら田んぼと向き合います。
カモが泳ぎ、サギが舞う田んぼにこの苦労が報われるといいなと思った一日でした。