今日の予想最高気温は25℃ということでしたが、雲も多く風も吹いていたのでそんなに暑さを感じませんでした。
午後から日差しも出てきたので岩井さんの苗を見に行ってみました。
風も吹いていましたがハウスの中の気温は30℃。開けっ放しですがけっこう気温は上がっています。
色も化学肥料で作る苗に比べると薄いですが順調のようです。
田んぼに行ってみると、岩井さんは風で寄ったワラを畦畔にあげていました。
その中にはもう芽が出たクログワイがの姿が!
「もう芽が出てんだで~」
「少しでも数を減らすのにクロにあげているんだ」
先週荒代かきをしたので、水が田んぼに入って1週間のうえ経ちます。
そこで芽が出てきたクログワイの塊茎を風が寄せてくれてすくい上げて一網打尽!(とまではいきませんが)
田植をする前から草との戦いは始まっていました。
昨年稲刈りが終わったあと、田んぼを耕してクログワイの塊茎を地表に出して寒さで凍みらせるのが第一弾。
見てみると水口にはたくさんの凍みてカスカスになったクログワイの塊茎が浮いていました。
わかるでしょうか?黒い塊がたくさん浮いているのが。
それをすくったのがこちら。いったいどれだけこの狭い範囲にあるのか数えきれないほどです。
クログワイというのは厄介な草で、この塊茎があるために除草剤を1回使うだけでは防除できません。
かと言って放っておくと大きな株となり、稲刈りに支障をきたします。
そのため除草剤を2回使う方がほとんどで、除草剤を使わない有機栽培にとってはいかにして数を減らすかが
重要なポイントとなります。
有機栽培に限らず、田んぼに水が入った瞬間から草は芽を出す準備を始めます。
今年は気温が高かったので、耕す前から田んぼに草が生えていることが多かったのですがこちらは畑に生える草。
しかし、よく見てください。今年は大雨が降ることがあり、田んぼに水がたまるほどでした。
中に田んぼに生える草が混じっていませんか?大きくなっていなくても、すでに芽吹く準備はできています。
当店で代かきから田植えまでの期間を聞くのは、除草剤を効果的に効かせるためです。
岩井さんの今年の田植えは20日ごろを予定しているとのこと。
その前に上代かきをしてもう一度浮き上がった草を退治をします。長い長い戦いの始まりです。