【写真は田んぼに生えたセリ】
先週田んぼに行ってもなかなか会えず、やっと今日(6/14)岩井さんに会えました。
先週は暑いさなか水原川の水環境保全で堤防の草刈り(!)をやっていたそうです。
膝の調子もあまりよくなさそうでしたが、「今度は田んぼの除草やんねっかなんねべ」と田車の手入れをしていました。
稲は7葉あたりまで育っていました。
これからどんな状態を目指しますか?との問いに
「コシヒカリは普通茎数を25本くらいにするけれど、俺は20本から22本ぐらいにする。茎数を増やさずモミ数140をめざす。」
モミ数は収量に直結しますが作り方によってさまざま。100から120くらいが平均でしょうか。
「出穂25日前、幼穂形成期に茎数7割 15,6本にしたいんだ。」
肥料の話になった時に今年の大発生のアオミドロについて聞いてみました。
岩井さんは今年は逆V字型の肥効を目指しているため元肥を少なくしており例年より発生は少なかったそうです。
最近の異常気象の話にもなり、「今年はどっちに転ぶかわからないけれど、だんだん一発肥料で対応するには難しくなっていくんじゃないだろうか」とのことでした。
今日(6/15)田車をかける予定だと言っていたので、田んぼに行ってみると、いました!
1枚の田んぼをかけ終わったところで、とれた草を見てみると、ヒエ、ホタルイ、クログワイですね。
3枚のうち1枚は除草がうまくいって、田車を1回しかかけていないのに所々しか見えません。
「稲がヒエに勝ったようだ」 やりました!
ここ数日で稲がみっちりしてきて、他の田んぼでも色が濃くなってきたのがわかりました。
すると岩井さんが1本稲を抜いて見せてくれました。
稲が何葉めになっているか数える岩井さん。
他の田んぼの色と自分の田んぼの色を見て「うちの稲は色が薄いけどそれでいいんだ。今年はこれから調節しながら追肥する。追肥するには葉齢を数えるのが一番だ。」
会長もよく言うのですが、稲の状態を見るには葉齢を数えるのが一番。基準の稲を決めてマジックで数字を葉に書いていけば稲が今どんな状態なのかわかるんだ」
これが現在の稲の状態です。
種もみと1葉めは無くなってますが、7葉めが出てきて6葉めの半ば近くまで伸びています。
深水栽培なので葉耳が隠れるまで水を入れ稲の成長を促します。
帰ってきて会長に報告したら、急遽稲の講習会が始まりました。
いかに倒さず増収につなげるか、倒れるにも増収するにも理由がある。面白いお話でした。
農家の方は経験や勘といったもので感じるようですが、それを言葉や文字にすることでさらに理解は深まります。私たちはそれを伝えていかねばならないと感じた岩井さんと会長の話でした。