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有機栽培追っかけ日記④

 

 

ここ2日、福島は最高気温30℃越えの夏日です。

 

家の中はまだいい方ですが、苗の置いてあるビニールハウスは午前中から気温が上がって暑いこと!!

 

今まで平年より気温の低い日が続いていたのに、この急激な温度変化についていけないのは

 

人も苗も一緒。苗を焼かないように朝からハウスの戸は全開、温度を確認です。

 

 

岩井さんによると、4月11日に種を蒔いて5月20日過ぎに、4~4.5葉で田植え予定とのこと。

 

本田では7日で1枚葉が伸びますが、育苗の時はだいたい10日で1枚伸びるそうです。

 

(ちなみに0.5葉とは、新しい葉が前の葉と並んだ時のことをいいます)

 

 

 

 

これは、以前当店が地元の小学校でやった出前授業で使ったものです。

 

(けっこう今見ても小学生相手にしているとは思えない本格的なもの。

これはバケツ苗でしたが本田で作った米はたしか食味コンクールで賞を取ったはず。)

 

この姿で4.7葉。岩井さんが田植えするときの苗とほぼ同じです。

 

通常ですと、3.5葉で田植えすることが多いので、同じ日に種を蒔いても10日ほど早く

 

この辺りで5月9日あたりから田植えが始まることになります。

 

 

ではなぜ、有機栽培では長く苗を育てるのでしょうか?

 

それは、除草剤を使わないので直に田んぼに入って除草しなければならず、その作業で苗が

 

浮いてしまわないよう丈夫な苗にしなければならないからです。

 

現在は田んぼに入らなくても除草剤によって除草が済んでしまいますが、

 

有機栽培は稲が成長して株間を埋めるまで 草との戦いが続きます。

 

 

 

 

4月30日、風は若干あるもののポカポカ陽気の中、田んぼを耕す岩井さん。

 

その2日前に元肥に有機肥料と水溶性ケイ酸をたっぷり含んだシリカ21をふりました。

 

いつもシリカ21は6月下旬に蒔いてるのですが、「ちっと違うことやってみっかと思ってね。」

 

自分がいいと思うものはどんどんチャレンジし、毎年工夫を凝らす姿は「さすが!」の一言です。

 

この数日前には、除草に使うための米ぬかも集めていました。

 

田植えに向けて着々と準備が進んでいきます。