前回のブログで発信した内容の中で説明しなかったので、追加を。
この中で説明しなかったもの、それは「脂肪酸」です。
新米のうちはそれほど重要でもないと思うのですが、なぜこれが入っているのか?
お米に脂肪なんてあるの?と思う方もいるかもしれませんが、こめ油ってありますよね?
あれは米ぬかから抽出された植物油なのです。昔は米ぬかで床を磨いたそうですから
油分があることを知っていたんだと思います。
さて、この「脂肪酸度」ですが、主に乾燥調製・貯蔵・品質により変わります。
新米の時は20%前後が標準ですが時間の経過とともに高くなっていきます。つまり、低いほど新鮮で
美味しい米ということができるわけです。
意外と知られていませんが、お米は生きています。貯蔵中も呼吸をし脂肪を分解するので、貯蔵中に
徐々に酸化が進んでいきます。よく(古米の味がする)と言いますが、それはこの脂肪酸度と
深いかかわりがあるのです。
皆さんはお米をどこに保管されているでしょうか?
米は生きていると言いましたが、暖かいと活発に呼吸をし寒ければ休眠します。
脂肪酸度を上げずに年間を通して美味しい米を食べるためには、ある一定の温度以下で保管する必要があるので
す。
また、お米は吸湿性に富むので玄米・精米共に湿気の多い場所での保管は禁物です。特にシンク下は
温度・湿度ともに高いため不向きと言えます。
当店では美味しいお米をお届けできるように低温倉庫を完備していますが、
一般のご家庭でしたら密閉容器に入れて冷蔵庫の野菜室に保管し、ひと月ほどで食べきるようにすれば
美味しくいただけます。(匂い移りもするので袋のままではNGです。)
美味しいお米とはどういうものをいうのか、食味計の数値から説明しましたがいかがでしたでしょうか?
普段目にすることのない数字ではありますが、美味しいご飯を食べたとき思い出していただければ
幸いです。
ぜひ、この機会に福島のお米を食べてください。笑顔になること間違いなしです。