先日、うれしいニュースが飛び込んできました。
2019年産米食味ランキング
福島県産米3年連続日本一!!最高「特A」に4銘柄
米の食味ランキングは日本穀物検定協会が毎年実施している調査で、複数の産地をブレンドしたコシヒカリを
基準として お米の味、香り、粘りなどの6項目を採点したものです。
最高評価は「特A」で、福島県産米は、会津コシヒカリ、中通りコシヒカリ、浜通りコシヒカリ、
中通りひとめぼれが「特A」と評価されました。4銘柄の「特A」獲得は山形県と並び全国最多です。
福島県といえば、ここ最近は「日本酒が美味しい」「果物が美味しい」と言われることが多く
(お米だって美味しいんだよ~)と内心思っていたので、このニュースは本当に嬉しかったです。
やまろく商店では、集荷して検査した玄米の食味鑑定を行っていますが、
皆さんは『おいしいお米』とはどういうものかご存じでしょうか?
お米の80%はでんぷんです。ただ、このでんぷんがアミロースかアミノペクチンかによって食味が
大きく分かれます。
〇アミロースが多いとご飯に粘りがない
〇アミロペクチンが多いとご飯に粘りがあり冷めても美味しい。
この差は土質によって変わるのですが、それを施肥で補うことができます。
そして、たんぱく質。
6%以下が望ましいのですが、気象条件や追肥の遅れなどで高くなりやすくなります。
ただ最近ではこのたんぱく質がアミノ酸としてある場合はおいしい米ができることがわかっています。
当店ではアミノ酸態で吸収する肥料を使っているのですが、食味計ではその内訳が出ないのが
残念なところではあります。
整粒歩合は見ての通り粒ぞろいのことで、70%以上が1等の条件です。
当店は80%以上を目標にかがげていますが、昨年は高温と長雨で米が白く見える乳白が出たことで
例年よりも値が低くなりました。粒がそろっていれば炊き上がりが均一になり、舌触りや食感が
良くなります。
食味を決めるおおまかなところを説明しましたが、おわかりいただけたでしょうか?
昨年のような気象条件の下では除草や追肥の時期を決めるのは非常に難しく、その中で「特A]を
とったというのは、生産者の努力の賜物だと思います。
やまろく商店では、「特A」と評価されたコシヒカリを集荷、販売しています。
栽培方法も 〇有機栽培 (3年以上無化学肥料、無農薬栽培で育てたもの)
〇特別栽培 (無化学肥料、除草剤1回使用のみ、殺虫剤殺菌剤不使用のもの)
〇エコ栽培 (化学肥料、農薬使用を50%以上減らしたもの)
〇慣行栽培
と、いろいろありますので食べ比べても面白いかもしれません。
ぜひ、一度「福島の米」をご賞味いただければと思います。