さる1月26日、福島市松川町にあるますや旅館において 第52回やまろく米出荷協議会の総会が開催
されました。
岩井清会長の挨拶のあと、令和元年産米の食味鑑定優良生産者の表彰が行われ、上位9人が表彰されました。
今年の食味計のポイントは昨年よりも低い値となりましたが、美味しいお米の基準とされる80ポイント以上が
32人いました。品種はすべてコシヒカリで、天のつぶの最高値は78です。
来賓祝辞のあと議事に入り事業及び決算報告、今年の作付け方針などが説明され、その後懇親会が
ひらかれました。
総会に先立ち、東京大学名誉教授で日本土壌協会会長の松本聡先生による講演が行われ、大変わかりやすいと
好評でした。
稲というのはケイ酸をたくさん必要とする植物であること。
10アールあたり110kgのケイ酸が必要で、今までは潅水や肥料、稲わらの鋤き込みなどで得ていたが
水路の整備が進み潅水からの供給が減っていることなどから、受光態勢が悪く光合成の力が弱まっていることが
指摘されました。その対策として安定したケイ酸を確保すること、特に分けつ最盛期に必要であることが
話されました。
また、暦についてもふれられ、現在は太陽暦であるが以前は太陰暦であったこと、すべてとは言わないが
田植えをずらすなど変化をつけて作業をし、確立していくことが異常気象に負けないことではないかとの
お話がありました。
他にもいろいろ話されましたが、講演を聞いた会員の中にはさっそく試してみようと考えた方もいたようです。
とても有意義な時間を過ごすことができました。