お客様に有機栽培の話をしている時に、ふと思った。
うちの特別栽培米は有機肥料100%、除草剤を1回だけ使用している。
そこが有機栽培米との分かれ道。それで価格の差は1.5倍有機栽培の方が高い。
しかし、たかが除草剤1回と思うなかれ。
考えてもみてほしい。
広さが1枚600坪とも900坪ともなる田んぼの草を手取りするのだ。 ぬかるむ田んぼに足を沈めて。
50坪、60坪の宅地とは訳が違う。
暑い盛りに腰をかがめて、1本、1本 抜く。
時には除草グッズを手作りする。
今年見たのは、クモの巣取りを改良したみたいのだった。
有機栽培米や特別栽培米を買われるのは、「玄米食」をするなど健康に気を付けてる方が多い。
(味もいいのはもちろんだが)
だけどね、、、
1番は家族に体にいいものを食べさせたいと、手間ひま惜しまず田んぼに向き合う農家の方なんだ。
家族を思って作ったものが美味しくないわけがない。
以前、「有機栽培」というくくりがあいまいな時期があった。
鶏ふんだけで作り、草はボーボー生やしっぱなし。それでも有機栽培として高値がつく時代もあった。
しかし、今は違う。
ちゃんとしたガイドラインができ、使う肥料はその製造工程まで審査を受け、企業秘密は通らない。
それと同時に美味しさも求められる。
作業日誌には汗と泥がにじむ。
このJASマークには取得した農家の、家族への思い、汗と誇りが詰め込まれている。
有機栽培って愛だな、 『 愛 』