早いもので春、夏と好きな景色を撮り続け、収穫の秋となりました。
毎年異常気象と言われ続け、普通というのがどんなだったかわからなくなってきましたが
今年も無事稲刈りができる喜びを感じています。
暑すぎて今年はどんな猛暑になるのやらと心配した春。
梅雨が長引いて一昨年のように倒れてしまうのではないかと心配した夏。
雨、風、台風を乗り越えて収穫を待つ稲は、まさに『実りの秋』そのものです。
今年は田植えの時期によって稲の成長が大きく分かれ、長雨と日照不足で追肥もままならないなど
去年ほどひどくはなくても豊作にはならないのではないかと感じていました。
稲刈りが始まったばかりでまだなんとも言えませんが、一部高温障害が出てる稲も見受けられ
グレーダー(くず米と分ける網目の大きさ)を1.9mmにあげ1等米を確保しています。
(通常は1.8mmから1.85mmで通すところが多い)
圃場をまわる中で嬉しいこともありました。
この稲をご覧ください。
この稲穂の付け根の部分(節があって穂首と呼ばれる)少しわかりづらいかもしれませんが
そこから女穂と呼ばれる穂が出ているのですが、通常は1本なのに2本、3本と出ていて(3本は非常にまれ)
ここから予測するとこの田んぼは増収の可能性が非常に高いということになります。
お客さんの圃場を見てきて面白いと思うのは、どのような気候条件でもうまくくぐり抜けて
とれる田んぼがあるということ。その年によってバラバラではあるけれど、とれるには必ず理由があるのです。
穂の数、もみの数が決まる時期の肥料、水、気温はどうだったか
作物を育てるというのは奥が深いとつくづく思います。
これから約ひと月ほど稲刈りは続きます。