今年はどれだけ暑い夏が来るのかと思いきや、エルニーニョ現象による冷夏となり低温注意報が出ました。
日照時間も平年以下のところが多く、田畑の作物に与える影響や野菜の値段の高騰など連日ニュースで伝えられて
います。
先日、福島県から病害虫発生予察情報が発表されました。
それによると、今年の出穂は平年よりやや遅いとの予想。心配していたいもち病の発生は平年並みとのことです。
しかし、紋枯病や稲こうじ病は発生がやや多いとされ、前年発生した圃場では注意が必要です。
害虫で心配なのはやはりカメムシでしょう。 出穂がやや遅いとはいえ、早い品種では今月末には出穂しそうなので、
畦畔の草刈りは早めに行うよう意識してください。発生は平年並みとなっています。
写真は岩井さんの有機栽培コシヒカリの圃場です。
シリカ21を散布して二週間ほどたちました。稲が硬く葉先がピンと立ち根元まで光が入る開張型の稲です。
葉齢は11くらい。追肥を色のさめた所にやっています。
これからデンプンが最も蓄積されなければならない時期になります。
色のさめすぎは穂を小さくしてしまうので適宜追肥してください。(特に天のつぶ)
追肥の時期及び量ですが、もともと茎数が多く細い茎は肥料にすぐ反応し伸びてしまうので、心配な場合は
葉緑素計を使って時期を見極めてもらってください。
今年は梅雨明けの時期も見えず日照不足が田畑の作物の最大の問題点となります。
病害虫の発生には早めの対応をし被害が大きくならないようにしましょう。